起業のアイデアを生み出すための「ラテラルシンキング」とは?

現在のビジネスでは、昔と違って全体的に市場が成熟しており、さらに少子高齢化にも直面していて人手不足になっている業種も増えている時代です。

こういう時代だからこそ、今までの常識にとらわれない新しい発想がさらに必要になっていきます。新しい商品や市場を生み出していく力こそ閉塞感を突破していく原動力になります。

自由で新しい発想を生む方法に、ラテラルシンキングという考え方の一種があります。ビジネスシーンでは、あらゆる角度から物事を考えることは重要ですので身につけておいた方が役に立ちます。

この記事は下記の方におススメです。

  • 起業初心者又は今後起業しようと思っている方
  • マーケティング担当者又はマーケティングを学びたい方
  • 集客にお悩みの方

起業のアイデアを生み出す!~ラテラルシンキングとは~

ラテラルシンキングは、直訳するとラテラルが「横からの」「水平の」という意味で、シンキングは「考える」「思想のある」とい意味になります。

日本語では、別名「水平思考」や「ラテラル思考」とも言われています。これは、1967年に南ヨーロッパにあるマルタの医師であり心理学者でありコンサルトなどでもあるエドワード・デボノが発明しました。

エドワード・デボノは、思考の仕方を学校の科目に提唱するなど、創造性開発の第一人者と呼ばれています。

マーケティングの第一人者と言われる、フィリップ・コトラーがラテラル・マーケティングの重要性を説くほど、ラテラルシンキングは重要になっています。

ラテラルシンキングとは、前提条件など関係のない自由な考え方であり、水平方向に発想を広げていくという意味合いもあります。

起業のアイデアを生み出す!~ラテラルシンキングとロジカルシンキング~

ラテラルシンキングを理解するにあたっては、ロジカルシンキングも理解した方が分かりやすくなります。この二つの考え方の主な違いは、「前提」にあります。

ロジカルシンキングは、前提ありきで考えていきます。前提がこうだから次はこうなって、次がこうなるのだったら結論はこうだろうという考え方です。

ロジカルシンキングは、前提を決めた上で掘り下げていく考え方なので、「垂直思考」とも呼ばれます。これに対してラテラルシンキングは、前提を決めつけないで広げていく考え方なので「水平思考」と呼ばれます。

ラテラルシンキングとロジカルシンキングの違いが分かるよくある簡単な例です。

りんごが13個あります。これを3人で均等に分けるにはどうしたら良いでしょうか?

パッと思いつくのは、4個ずつ分けて残りの1個を3等分にカットする方法でしょうか?この考え方は、りんごが固形だという前提の考え方でロジカルシンキングです。

これを前提のない自由な発想で考えてみると、りんごが固形だという発想はいらないので、ジューサーにかけてジュースにして3等分にするなどのユニークな発想も生まれてきます。

これが、ラテラルシンキングとロジカルシンキングの違いです。この二つの考え方は、対立した考え方ではなくお互いを補完し合う考え方で幅広く考えられるようになります。

起業のアイデアを生み出す!~ビジネスでのラテラルシンキング①~

まず、ラテラルシンキングでは前提を疑うことが重要になります。固定観念を打ち破り、新たな視点を持って答えを導きださなければいけません。

ある歯科医がありました。レントゲンを撮るときに子供が怖くなって泣いてしまうことが度々ありました。問題解決するために、大人の視点からお菓子をあげたり、優しい言葉をかけてあげたりするなどの発想がすぐ考えられます。

しかし、この歯科医は視点を変えて子供の視点から考えました。イルミネーションを点けたり、おもちゃの電車が音に合わせて走ったりするなどして、レントゲン室をファンタジーな空間にしました。

ここでは、待っている間でも様々なおもちゃや本が用意されており、子供が嫌がるどころか、進んでいきたがるような歯医者になっています。

これは、歯医者とはこういうものだ、レントゲン室とはこういうものだという前提を疑い、大人から子供に視点を変えて考えることで成功した例になります。

起業のアイデアを生み出す!~ビジネスでのラテラルシンキング②~

日本では、便利で使用している人が多い文房具の一つに付箋があります。これは、糊が付いていて簡単に貼ったり剥がしたりできる商品が有名です。

この商品を最初に開発したのは、アメリカの3M社でポスト・イットという商品名です。当時、強力な接着剤を開発していたところ、とても弱い粘着の接着剤ができてしまいました。接着剤は強力なほど良いというという固定観念があるため使用用途も思いつかず、ただの失敗作でした。

しかし、5年後に本のしおりにしたら便利なんじゃないかと思いついた研究員が現れて、大ヒット商品になり定番化していくことになります。

これも、接着剤は強力でなければいけないという前提を疑って、新たな商品を開発して大ヒットした有名な例です。

起業のアイデアを生み出す!~ビジネスでのラテラルシンキング③~

このように、ビジネスシーンではラテラルシンキングで成功した例は沢山あります。ある企業では、売り上げや客数が伸び悩んでいてアップする方法を考えていました。

しかし、中々アップすることができないため、考え方を変更してコストを下げる方法を考えたところ、売り上げや客数が多少下がっても利益は逆に増えていきました。

これも、売り上げは必ずアップしなければいけないという前提を疑って、発想の転換をして成功した例ですが、ビジネスではラテラルシンキングを活用できる場面はいくらでもあります。

ラテラルシンキングで新たな発想を!

現在のような成熟した社会ほど、ビジネスには新たな発想が必要になってきます。ラテラルシンキングを身につけて、多角的な視点から判断していくことで危機的な状況を乗り越えられることもあります。

また、ラテラルシンキングだけでなく、他の思考法と組み合わせることによって、さらに幅の広がった視点を持てるようになり、様々なアイデアも生まれてくるようになります。

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