5-3紙の本とは違う?Kindle本の最適な文字数とは?

 こんにちは、みょうじんです。今回の記事は、Kindleで出版する本の最適な文字数について解説します。

 皆様は、本にある程度の最適な文字数があるのをご存じでしょうか?

 本のジャンルによっても最適な文字数が違いますし、紙の本とKindleのような電子書籍でも最適な文字数が違います。最適な文字数を知らずに出版してしまうと、本が売れなかったり、売れたとしてもお客さまがすぐに読むのを辞めてしまったりする可能性が高くなります。

 今回の記事では、Kindleで出版する本はどれくらいの文字数にすれば良いのか、当社が実際に出版して失敗した例も含めて解説していきますので、是非参考にしてください。

Kindleの文字数についてのルール

 Kindleでは、基本的に文字数のルールはありません。たとえ、100文字でも100万文字でも自分で自由に決めることができます。しかし、Kindleで出版する本には読者にあまり不満を与えない、最適な文字数があります。

紙の本の最適な文字数

 紙の本とKindleのような電子書籍では、最適な文字数が違います。紙の本での平均的な文字数は、新書で8万文字から12万文字、文庫で10万文字から12万文字と言われています。推理小説などのジャンルでは、平均的に20万文字になります。

 紙の本と同じような文字数で電子書籍を作ってしまうと、読者にとっては非常に読みづらい本になってしまい、かなりのストレスを与えてしまいます。

Kindleの最適な文字数

 Kindleの最適な文字数は、1万5000から2万5000文字までです。少なすぎてダメというのは誰でも思うことですが、多すぎてもダメです。

 1万文字だとページ数が40ページから50ページくらいになり、30分くらいで読むことができ、内容が薄く感じてしまい99円販売でも低評価が付くことが多くなります。

 1万文字では読者から少ないと思われるので、値段にもよりますが2万文字を目指して、1万5000から2万5000文字に落ち着く、というのが良い方法です。

 しかし、初心者の人が2万文字の原稿を書くのは結構大変です。2000文字のブログだったら10本、1000文字だと20本必要です。

 結構大変ですので、中身のある内容をお届けしようと思いながら原稿を作ることになります。2万文字くらいをきちんと出すほうが、結果的には継続的に売れる可能性が高くなります。

1万文字でもOKなケース

 1万文字で大丈夫、というノウハウを発信している人もいますが、1万文字でも、無料にしたり、出版だけしたりする場合は出してもOKです。また、1万文字ずつで何冊も出していくケースでも大丈夫です。

Kindleで文字数が多いとNGになる理由

 Kindleのような電子書籍では、紙の本と違いなぜ文字数が多いとNGになるのか解説していきます。世界中のデータのエビデンスや当社での感覚、どの面から見ても、文字数が多いと読みづらくなります。

タップするのが大変

 Kindleのような電子書籍は、スマホやKindle Paperwhiteなどで読みます。そうしたときに、文字数が多いとページをめくるのが結構大変になってきます。

 Kindleだと、本よりも1ページの情報量が少なくなります。画面も小さいし、文字も大きくしたりするとタップばっかりしないといけなくなり、長すぎるといつになったら終わるんだと嫌になってしまいます。

 紙の本なら、ここまで読んだということが分かりますが、Kindleはパーセンテージ表示ですので分かりづらくなります。かなり読んだのにまだ5パーセントだったら、長いから読むのを辞めようと思われてしまいます。

飛ばし読みができない

 紙の本は、小説や漫画は違いますが、実用書やビジネス書は自分の知りたいことから読み始め、ページを飛ばしながら重要な部分を読んでいくことで、ある程度の内容が分かり、後に最初から読んでも速いスピードで読め深く理解できます。

 しかし、Kindleなどの電子書籍は実用書やビジネス書でも飛ばし読みができないので、文字数が多いと読むのが非常に大変になります。

集中力が続きにくい

 紙の本は、集中しながら読めますが、Kindleなどの電子書籍では読んでいる途中でメール・SNS・アプリなどの通知が表示がされてしまい、集中力が途切れてしまうことが多くなるので、文字数が多いと読むのに時間がかかりストレスを多く与えてしまいます。

目が疲れやすい

 Kindleなどの電子書籍では、明るい光やブルーライトを見ながら文字を読むので、紙の本を読むよりも目が疲れやすくなり、文字数を多く読むことが大変になります。

記憶に残りにくい

 紙の本は、重さや厚みがありページをめくっていく作業が視覚を補助することで、どのあたりで何が書いてあるのか記憶に残りやすくなり、Kindleなどの電子書籍ではスクロールするだけですので記憶に残りにくいという研究データがあります。

そもそも書けない

 そもそも、初心者が2万文字以上書くことは非常に大変です。書けたとしても構成やテーマが一貫しない駄文になり、読者が大変読みづらくストレスを感じ低評価になります。

 紙の本で作家が出版する場合には、構成を何回も練り直したり、編集者がチェックを入れたり、プロの人達が読者にとって一番最適な形にしてから出版しているので、文字数が多くても大丈夫ですが、素人では真似ができません。

実際に出版して失敗した例

 当社で実際に出版して失敗した例から解説します。当社では、基本的に一旦出したコンテンツは下げませんが、『Anbition Money(アンビション・マネー)100年時代を攻略する2つのカギ』という本は、売れないし評価が悪いので取り下げたことがあります。

 当社の出版した本の中では、毛色の違う意識高い系で作った本でした。中身は悪くないと思いますが失敗したことがいくつかあります。

 当社では、出版するにあたって文字数が多ければいいと思っていた時期があり、この失敗した本は12万文字くらいあり、作ったときは自信満々でした。

 後で思えば、あまりにも度を超えた文字数でした。5冊くらいに分けて出したり、パッケージを変えて、集客用にしたりすれば良かったかも知れません。

 次に、構成やテーマが一貫しない駄文になってしまったことも失敗の原因です。きちんと、なぜ、なに、どうやって、今すぐやプレップ法の流れで構成が組めればうまくいったかもしれません。

 また、自己啓発の本は、インフルエンサービジネス系でないと向いていません。当社が自己啓発系の分野で10万人、20万人とフォロワーがいてリリースしたら、売れたと思います。

 さらに、分かりにくいタイトルにしてしまいました。アンビション・マネーだと意味が分かりません。かっこいいと思って付けてしまいました。

 そして、この本はお客さまが求めている内容ではなく、当社が言いたいことを言っている本です。お客さまのニーズを考えずに作ると本当に失敗します。2万文字というのは、こういう体験から言っています。実際に読まれません。

2万文字前後のものが売れている

 実際に、Kindleで売れている本は2万文字前後のものが多いです。Kindleで出すとなったら、文字数が多いのはお客さまに不親切です。これが、マーケティングファネルとかセールスファネルの特典としてあげるなら、全然大丈夫です。

 無料や安いものの文字数を多くするのは、逆にお客さまに失礼です。お客さまは、こんなに読まなくてはいけないのかと思ってしまいます。大学の参考書みたいなものです。出す場所、出す形を考えないといけません。

Kindleで出版するには2万文字を目指そう

 今回の記事は以上です。

 Kindleで出版するには、文字数が少なすぎてもいけませんが、紙の本と同じような文字数では多すぎます。まず、2万文字を目指して書いていき、1万5000文字から2万5000文字に収まるようにしましょう。

 読者が、快適に読める文字数にすることも本が売れるためのポイントです。皆様もお客さまのことを考えながら本を作っていきましょう。

 それでは次回の記事でお会いしましょう。

「月収1万ど素人占い師が瞬時に売れっ子占い師に生まれ変わる10の秘密」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)